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Global Insurance Market Index

アジア保険市場:2024年 第1四半期

アジアの総合的な保険料率は2%の低下

マーシュのグローバル保険市場インデックスによると、グローバルベースでの企業向け保険料率は、2023年10-12月期の上昇率の2%と比べ1%の上昇となりました。

アジアの総合的な保険料率は、2024年1-3月期より前は3四半期連続で横ばいでしたが、2024年1-3月期には2%に低下しました。国別の総合的な保険料率の推移は以下の通りです。

  • ベトナムは-11%、タイは-7%、シンガポールは-6%と低下しました。
  • 保険料率が最も上昇したのは台湾で16%、フィリピンは10%、日本は5%でした。

本インデックスはマーシュ独自の指標であり、契約更改時の企業向け保険料率の変化を示しており、世界の主要保険市場の状況を映し出しています。

*注:2023年第3四半期以降、インド市場については、アジアには含まれなくなり、グローバル保険市場において、インド・中東・アフリカ(IMEA)地域として集計されています。

アジアにおける財物保険の1-3月期の保険料率は1%の低下

  • 多くの市場や業種において、財物保険の保険料率は低下しましたが、日本や台湾、フィリピンなどの巨額災害(CAT)のエクスポージャーが高い地域や、重大な事業中断(BI)へのエクスポージャーが高いテクノロジー関連などの一部業種はその例外となりました。
  • 保険会社は保険金額の適正性、および、BIの算出方法の理解を深める取り組みを継続しています。
  • 保険料率が最も低下したのはベトナムで-13%、タイは-8%、シンガポールは-6%でした。
  • 保険料率が最も上昇したのは台湾で18%、フィリピンは10%、日本は5%でした。

アジアにおける賠償責任保険の1-3月期の保険料率は1%の低下

  • 賠償責任保険市場は引き続き安定して推移しました。国内およびグローバルな保険会社が十分な引受キャパシティを擁していることを主な要因として、特定の市場や地域にエクスポージャーが限定しているケースでは、料率低下が見られました。
  • 賠償責任保険の保険料率において、低下率が大きかったのは、韓国の-7%で、シンガポールの-6%、タイの-4%でした。
  • 上昇率が高かったのは、フィリピンの12%、日本の6%、台湾の4%でした。

アジアにおける金融・プロフェッショナル分野の1-3月期の保険料率は6%の低下

  • 上場/非上場企業向けの会社役員賠償責任(D&O)保険や企業向け専門職業賠償責任保険(PI)、金融機関向け保険において、多くの顧客の保険料率が低下し、犯罪保険などの種目では横ばいとなりました。
  • デジタル資産ビジネスへの引受は引き続き難しい状況にあり、とりわけ保険会社は暗号資産関連の資産に慎重な姿勢を示しています。
  • 金融・プロフェッショナル分野の保険料率で低下率が大きかったのは、中国の-14%で、タイの-10%、韓国の-7%でした。
  • 上昇率が高かったのは、台湾の3%と日本の2%でした。

アジアにおけるサイバー保険の保険料率は1-3月期に3%の低下

  • 保険会社は引き続き、リスク管理が強固な企業との引受けに意欲的です。
  • 保険会社は、ランサムウェアとサプライチェーンへの攻撃を引き続き警戒しています。
  • タイは-13%、シンガポールは-8%となり、大きく保険料率が低下しました。
  • フィリピンと日本はそれぞれ保険料率が3%増加しました。

アジア保険市場における総合的な保険料率の推移