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アジア保険市場:2023年 第3四半期

アジアにおける2023 年7-9月期の企業向け保険料率は財物保険、賠償責任保険、および金融・プロフェッショナル分野の保険料率が低下した一方で、サイバー保険も安定したため、±0となりました。

アジアにおける2023 年7-9月期の企業向け保険料率は財物保険、賠償責任保険、および金融・プロフェッショナル分野の保険料率が低下した一方で、サイバー保険も安定したため、±0となりました。

2023 年7-9月期のグローバルベースでの企業向け保険料率は、2023 年4-6月と同じ 3%の上昇となりました。

アジアにおける国別の総合的な保険料率の上昇は、台湾が24%、フィリピンが19%と最も大きく上昇し、香港が-7%、ベトナムが-6%と最も大きく低下しました。

このインデックスは、マーシュ独自のグローバルベースでの企業向け保険料の保険更改時の変動指標であり、マーシュが取り扱う保険料の90%近くの保険料データが指標のベースとなっており、世界の主要保険市場の状況を映し出しています。

*注:2023年7-9月期より、インドのデータはインド、中東、アフリカ地域(IMEA)として、グローバルのレポートで報告されます。

アジアにおける財物保険の保険料率は7-9月期に 2%の上昇となりました。

  • 中国や韓国などの保険市場では、自然災害リスクを除いたものでは、わずかな保険料率の下降が見られましたが、これは地域別の自然災害リスクの保険料率の上昇によって相殺されました。
  • 巨額自然災害の影響を受けるとみられる地域の顧客は、保険会社からの精査がより厳しくなりました。インフレは2022年のピークから緩み続けているものの、保険会社はポートフォリオへの影響に警戒を怠らず、評価額の更新を要請し続けました。

アジアにおける賠償責任保険の保険料率は、豊富な引受キャパシティと、国内での競争力を反映して、2023年7-9月期は2%の減少となりました。

  • 賠償責任保険の保険料率が最も大きかったのはフィリピンの15%と日本の6%でした。
  • 香港は-10%と韓国は-7%で、低下率が最も大きくなりました。
  • 保険会社にとって最も重要な問題は、ペルフルオロアルキル化合物(PFAs)、山火事賠償責任、特にエルニーニョの天候サイクルや、製品回収(リコール)保険、北米のエクスポージャー、クレームの増加などでした。

金融・プロフェッショナル分野の保険料率は7-9月期に 3%の減少となり、役員賠償責任保険(D&O)の料率は1桁から2桁の範囲で減少しました。

  • 台湾は6%、フィリピンは2%の保険料の上昇となりました。
  • シンガポール、中国、韓国はそれぞれ5%減少しました。
  • 米国上場企業に対する現地市場の引受意欲とキャパシティが上昇した結果、保険料の競争が高まり、保険料率が減少しました。

アジアにおけるサイバー保険の保険料率の推移は安定し、市場のリスク引受意欲と引受キャパシティの上昇に伴い、上昇率は±0%でした。

  • サイバー保険の保険料率の上昇が最も大きかったのはフィリピンの13%。台湾、ベトナム、タイはそれぞれ8%の保険料の上昇率となりました。
  • 保険会社は引き続きサイバーセキュリティのマネジメントに重点を置いています。また、一部の補償分野では、特に現在の地政学的緊張を背景に戦争リスクに関する精査が強化されています。