米原 康志
マーシュ ブローカー ジャパン
物流に関わる業界は、大きな変革期を迎えています。パンデミックの影響を受け、荷主となる業界と物流業界の統合が加速しています。デジタル化と顧客の要求により、既存の物流会社や新規参入者は、エンド・ツー・エンドの製品配送スピードと確実性を求めています。
マーシュの貨物保険と貨物賠償責任保険専門チームは、最新のテクノロジーとリスク管理戦略を活用し、サプライチェーン全体をカバーする保険プログラムを開発しています。私たちの目的は、お客様の貨物輸送のリスクをより深く理解し、可視化し、保護することにあります。
マーシュは、デジタルソリューション、データと分析、ファシリティ、リスクマネジメントサービスによって、貨物保険・貨物賠償責任保険プログラムを継続的に刷新しています。また、統合的なクレーム・マネジメント・サービスを通じて、コスト削減とクレーム管理の効率化向上を支援します。
マーシュは、多国籍荷主企業、配送業者からグローバルな物流会社まで、様々な規模の企業にサービスを提供しています。マーシュは、サプライチェーン全体のリスク管理とその軽減を支援するための規模、サービス範囲、市場でのプレゼンスを備えています
物流をあらゆる輸送手段で手配する全ての荷主企業に必要です。
貨物保険の保険料は、輸送される貨物の設定価額と輸送中に想定されるリスクに基づいて計算されます。貨物の設定価額は、貨物所有者の意向と設定価額の計算に基づいて決定します。例えば、貨物の保険価額は、一般的に貨物の商業送り状価額(顧客からいくら支払を受けているか)に貨物輸送費と保険料を加えた額に10%の手数料を加算して決定します。この他の価額設定オプションとしては、再調達価格、販売価格や別途合意した価格などがあります。
物流とは、グローバルなサプライチェーンにおける物品の手配および輸送のことを指します。正確な保険カバーの内容は、各事業に合わせて調整する必要がありますが、物流会社の主な活動は、荷主企業の貨物の管理であるため、主軸となるのは貨物に対しての法的責任に関する保険です。
貨物賠償責任保険は、輸送、保管、またはその手配に関わるすべての関係者に補償を提供します。これには、陸運会社、倉庫業者、船舶を所有しない物流業者(NVOCC)、海貨業者、通関業者、物流仲介業者などが含まれます。
輸送方法、てん補限度額、予想損害額、契約上の責任、適用される条約、国内または国際的な輸送距離、事業の規模などによって大きく異なります。輸送距離による運賃総額は、すべての関連するリスク情報と合わせて、評価に常用されます。
" General Average(共同海損)"とは、事故などで船舶や貨物の一部を自発的に犠牲にしたり、船舶や残りの貨物を保護するための支出により生じる損失のことをいいます。船社がgeneral averageを宣言すると、船社とすべての貨物権益者は、その損失に関連する費用を比例配分で負担することになります。これらの費用は、通常、貨物保険でカバーされます。このような損失は多額になる可能性があり、貨物を船社から引き取るために保証状が必要になります。保証状は被保険者の分担責任を果たすための合意であり、保険会社によって発行されます。
マーシュ ブローカー ジャパン