別法人のサイト(外国のサイトを含みます)へ接続します。

これより先は別法人のサイト(外国のサイトを含みます)へ接続します。
接続する場合は「別法人のサイト(外国のサイトを含みます)へ接続する」を、接続しないでこのメッセージを閉じる場合は「このページにとどまる」をクリックして下さい。

Skip to main content

Global Insurance Market Index

アジア保険市場 : 2021 第4四半期

アジアでの2021年第4四半期の保険料は、前年比4%上昇し、2020年第3四半期に始まった上昇ペースダウンが続いる状況です。

アジア保険市場: 2021 第4四半期アップデート

グローバル保険市場の保険料インデックスによると、グローバルベースでの企業向け保険料は2021年第4四半期に13%上昇し、第2四半期と第3四半期の15%上昇から低下しました。
アジアでは、2021年第4四半期の保険料は、前年比4%上昇し、2020年第3四半期に始まった上昇ペースダウンが続いる状況です。

このインデックスは、マーシュ独自のグローバルベースでの企業向け保険料の保険更改時の変動指標であり、マーシュが取り扱う保険料の90%近くの保険料データが指標のベースとなっており、世界の主要保険市場の状況を映し出しています。グローバルベースでの保険料は2020年10-12月期(22%上昇)にピークに達したと考えられます。

2021年10-12月期には、すべての地域およびほとんどの主要保険種目において、再び保険料の上昇が見られました。地域別の10-12月期の保険料上昇率は次のとおりです。

  • アジア: 4% 
  • 米国: 14%
  • 英国: 22%
  • 欧州大陸: 9%
  • 中南米n: 4%
  • パシフィック地域: 13%

その他のトレンド

  • グローバルの財物保険料は平均で8%上昇し、2021年第3四半期の9%上昇から低下しました。財物保険料は平均で5%上昇し、過去2四半期の6%から下降傾向にあります。
  • サイバーに牽引された金融・プロフェッショナル分野の保険料の上昇は、前四半期の32%から31%と、主要保険種目で最も高い上昇率となりました。
  • サイバー保険の保険料率は、多くの保険会社が補償条件の引き締めを図ろうとしているランサムウェアによる保険金請求の発生頻度や深刻度が絶えず増加していることを主因に上昇を続けています。

アジアのトレンド

アジア全体の財物保険料の上昇率は、7-9月期の5%に対して、10-12月期は3%となりました。保険料上昇は13四半期連続となりました。

  • アジア各国の保険市場は、一般的に世界的な損害活動とは無縁なため、引き続き競争力がありました。
  • 特にリスクが低いとされる産業の損害歴が良好な顧客を中心に、保険会社間の競争が激化傾向にありました。
  • 財物保険市場は、リスクが高いとされている産業の顧客、巨額災害ゾーンにリスクが所在する顧客、損害の状況が悪化した顧客にとっては、依然として厳しい市場環境となりました。

賠償責任保険の保険料は2%上昇し、第3四半期よりわずかな上昇が見られました。賠償責任保険の保険料は3年間、比較的フラットな状態が続きました。

  • 巨額損害を被った顧客や保険損害の多い顧客は、保険条件の制限や免責金額の引き上げによる厳しい保険更改を強いられました。
  • 保険会社の引受キャパシティは、引き続き概ね潤沢な状況でした。
  • 多国籍に事業を展開する保険会社は、特に製品リコールや製造物賠償責任に対するエクセスレイヤーの引受キャパシティを制限する傾向がみられました。
  • 世界的な損害状況と保険会社による引受キャパシティの拠出状況が、2022年の保保険料の推移を形成する可能性が高いと言えます。

金融および金融・プロフェッショナル分野の保険料は、7-9月期と同じく17%上昇しました。保険料上昇は11四半期連続となりました。

  • 保険会社による顧客リスクの選択的な引受け傾向が見られ、大企業向けD&O保険が金融・プロフェッショナル分野の保険の保険料上昇のかなりの部分を占めました。
  • アジアの保険市場は引き続き細分化されており、保険料は顧客ごと、国ごとに大きく異なります。
  • サイバー保険は、ランサムウェア損害の影響で、依然として厳しい状況にあり、保険会社による保険料や免責金額の引き上げ圧力と同時に、引受キャパシティが著しく縮小し、主要な補償が狭められるケースが見られました。

棒グラフは、世界の保険会社の保険料の変化を表しています。

Download

グローバル版およびアジア版 保険市場: 2021 第4四半期レポート