Tatsuro Otsuka
Marsh Broker Japan
ビジネス環境が急速に変化する昨今、取引信用保険は企業にとって不可欠な存在です。その一方で、適切な補償内容であることは、保険金請求を迅速に処理して戦略目標の達成を加速させるうえで欠かせません
マーシュでは世界の保険マーケットから幅広い選択肢をご提案することが可能です。企業の売掛債権全体を一括で補償する包括的な保険から、特定の顧客のリスクを対象とした保険に至るまで、マーシュの取引信用チームは、企業ごとのビジネス戦略やリスク許容度、所属業界の市況などを踏まえて、適切な保険ソリューションの選択をサポートしています。
貴社独自のニーズを満たし、競争力の高い条件で適切な取引信用保険を手配するために、各国の保険市場や業界に精通する経験豊富なリスクアドバイザーへご相談ください。革新的なソリューションを用いて、貴社のビジネスに最適な保険商品を提案いたします。
適切な取引信用保険を選ぶときに大切な3つの検討事項をご紹介します。
貴社の事業戦略に沿う形で成長目標やリスク選考度の枠組みが定まり、財務の安定性維持に向けた取り組みの大枠も決まります。多岐に渡るソリューションを提供可能な取引信用保険を統合的な戦略ツールとして活用することで、主要な事業目標を達成する支えになり、世界的に不安定な貿易環境の中でも成果を上げやすくなります。
企業が取引信用保険を利用するかは、その企業のリスク許容度が大きく影響します。リスク許容度が高い場合にも、低い場合にも、企業のリスクマネジメント手法の一環として、取引信用保険を適切に組み込むことができます。
リスク許容度を問わず、マーシュの取引信用保険チームは、オーダーメイドによる保険商品の組成により、リスクを一定の水準に抑え、企業を信用リスクから守り、その成長を後押しします。
市場全体の動向は、選択すべき補償水準や保険のタイプを決定する上で極めて重要な役割を果たします。市況を定期的に見極め、経験豊富な取引信用保険のプロフェッショナルと連携しながら、変化し続けるリスク環境に対応できる保険商品を組成することが重要です。
あるテクノロジー関連の多国籍企業は、グループ全体ではなく個々に保険契約を締結していたため、既存の保険契約において、全般的に与信限度額が不足していました。
マーシュは、各国現地での与信限度額の引き受けを含めた保険プログラム提供能力や、各種契約条件の整合性、与信管理関連事務を総合的に改善するためのオンラインシステムのレビューを行いました。その結果お客様に対して、一貫した保険条件、与信限度額の改善、そしてコストの削減をもたらしました。
ある大手鉄鋼メーカーは、取引先からの支払いが遅延し滞ったため、保険金を請求しました。しかしながらその顧客は、売掛金の残高確認を書面で受け取っておらず、保険会社が承認した与信限度を超えて取引を行っていました。そのため、当初は、保険金請求の全額が補償の対象外になると思われていました。
マーシュは顧客や保険会社と連携して事態の把握に努め、着実に保険金支払いを受け取るために複数の方法を提案しました。マーシュがタイムリーに介入して助言したことで、保険約款で定めた期限内に、請求額の85%が保険金として支払われ、顧客は損失を軽減することに成功しました。
ある大手の農薬メーカーは、取引先からオープンアカウントの決済条件の365日への延長を求められていました。一方で、加入している保険契約では、限度額承認率が低い状況でした。
そこでマーシュは、マーシュ独自のベンチマーク・分析ツール「MiCredit」を活用して、有利な条件を獲得し、限度額承認率を大幅に改善しました。その顧客は、与信限度額の裁量が広がり、従来よりも強固で柔軟な補償条件を勝ち取りました。その結果、保険会社に依存するのではなく、(一定の基準額を下回る場合に)自社の与信手続きを利用して、取引先に対する与信限度額を承認できる体制を整備できました。
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マーシュには、世界55ヶ国、850名の取引信用保険のスペシャリストが在籍しています。各国の文化、言語、規制、商慣習および現地市場に精通したスペシャリストが、コスト効率の良い保険活用をご提案し、お客様の売掛債権リスクの管理をサポートいたします。また、当社の多国籍サービスチームは、現地の保険業法に準拠したクレームマネジメントおよびアドボカシーサービスを提供します。複数の業界誌で表彰されるなど、ご評価をいただいています。
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