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Global Insurance Market Update

アジア保険市場 : 2022 第4 四半期

アジア地域の10 -12月期の保険料率は、7-9月期と同じく2%の増加となりました。

Global Insurance Market Update

アジアの保険市場2022年第4四半期

アジアの保険市場は、グローバル保険市場の傾向と同様に緩やかな動きが継続。

  • グローバルベースでの企業向け保険料率は2022 年7-9月期の 6%上昇に対し、10-12月期は4%の上昇となりました。アジアにおける保険料率の推移は7-9月期の 2%上昇に対し、10-12月期は2%上昇と横ばいになりました。
  • 台湾、ベトナム、タイの保険料の上昇率が比較的高かった(それぞれ15%、6.6%、2.7%の上昇)一方、マレーシアは5.1%の減少率となりました。

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アジアの財物保険料率の10-12月期は、7-9月期と同様の 2%の上昇でした。

  • 1 月 1 日に行われた特約再保険更改は、国内外の保険会社がコスト上昇、自己保有額の引上げ、補償範囲の制限などの影響を受けたため、厳しいものとなりました。保険会社はこれらの影響を顧客に転嫁することが予想されます。

アジアの10-12月期の賠償責任保険の保険料率は、ほとんどの業種で1%の減少となりました。

  • シンガポールおよびインドネシアでは、7-9月期と比べ最も大きい保険料率の減少(それぞれ3.8%の減少、2.9%の減少) となりました。
  • 一部の業種では契約条件の引き締めが行われました。保険会社は、訴訟によるクレームの増加や資材コストの上昇を受け、慎重な姿勢を崩していません。

金融・プロフェッショナル分野の保険料率は、7-9月期の5%上昇に対し、10-12月期は2%の上昇となりました。

  • シンガポール、フィリピン、マレーシアは保険料率の減少率が大きく(それぞれ11.5%減少、5.7%減少、5%減少)、香港は7-9月期と比べ 3.8%の上昇率となりました。
  • 役員賠償責任保険(D&O)の保険料率は10-12月期に安定しましたが、米国企業以外では最大10%の減少が見られました。

サイバー保険の保険料率の10-12月期は22%の上昇と緩やかなものになりました。

  • 台湾、シンガポール、タイは最も大きい保険料率の上昇でした(それぞれ35%、30%、27.5%の上昇)。
  • サイバー保険料率の安定化は、新規参入保険会社がキャパシティを増やし保険会社の事業拡大意欲や、ランサムウェアに関するサブリミットや縮小てん補の撤廃(通常は追加保険料が必要)にも表れています。

棒グラフは、世界の保険会社の保険料の変化を表しています。