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ストック スループット保険

サプライチェーン全体を通じて商品を輸送・保管する際に継続的なリスク補償で企業を保護します。

補償範囲

輸送中や保管中においても、原材料や在庫、完成品、商品などを補償。

柔軟性

サプライチェーン上のニーズや複雑化するリスク状況に合わせて、オーダーメイドの保険を手配。

リスク管理の簡素化

単一の保険契約や保険料率を利用することで、サプライチェーン全体のリスク管理を簡素化。

ストック スループット保険(STP)は、商品を輸入・配送・輸出する企業向けの貨物海上保険です。あらゆる動産(在庫を含む)に留まらず、原材料、半製品、完成品も補償対象です。

商品は、輸送中や加工中(製造工程における損害は対象外)、自社や第三者の敷地内で保管中のいずれの場合にも、常に補償対象となります。多くの場合、小売店舗まで補償範囲を拡大するオプションが含まれています(リテール・ストック スループット保険)。

STPのメリット

  • 補償範囲: STPひとつだけで、輸送中や保管中などを問わず、あらゆる原材料や、その他の在庫、完成品、商品などを補償します。
  • 限度額:「場所」単位であらゆるリスクに限度額を設定するため、それぞれが比較的小さな限度額でありながらも、全体としては相当額の財物補償を提供できます。通常は従来型の財物保険のように、洪水や暴風、地震などの巨額災害に対しては、別で年間の合計サブリミットが設定されることが多いです。地震・暴風・洪水の三大災害に備えて巨額災害の合計限度額をオーダーメイドで設定する場合や、必要性や顧客の要望を踏まえて合計限度額を追加することも可能です。
  • 免責金額: 多くの場合、比率ベースではなく一定金額の低額免責金額の設定が実現可能な場合が多くあります。
  • 保証条件: 一貫した補償条件を設定すると共に、柔軟に自家保険のリスク保有量を調整できます。
  • 柔軟性: 海上貨物保険市場は、基準となる規制が特段なく、当事者間で契約条件の文言を交渉することが多い現状です。そのため、既存の広範な貨物保険の条件に、複雑なリスクや、個々の物流実態に合ったリスク事項を盛り込むことも可能です。
  • 保険料: 単一の保険料率が適用されるため、一貫してシンプルな保険商品を販売しやすくなっています。

よくある質問

ストックスループット保険(STP)とは、生産現場から最終目的地までを対象に、保管中か小売店内かを問わず、企業内の在庫や商品の流通を付保する海上保険です。STPは下記の3つで構成されています。

  1. 海上貨物保険
  2. 内陸運送保険
  3. 財物保険

STPは輸送から在庫の保管、材料の取り扱い、梱包までを一貫して付保し、下記の移動を補償対象とします。

  • 原材料
  • 半製品
  • 完成品

STPは世界的なサプライチェーンや輸送を対象に、最初から最後まで一貫して貨物を補償します。補償対象には、輸送中のあらゆる商品だけでなく、すべての在庫(半製品や完成品を含む)も含まれます。

商品の補償範囲には、被保険者の所在地に留まらず、下請け業者や混載輸送業者、倉庫に保管されている在庫も含まれます。多くの場合、製造過程に関する条項に盛り込まれる形で、生産現場も補償範囲に含まれます。そのため商品の製造中に発生した損失や損害も補償されます。
ただし、原材料から完成品へ製造する過程で起きた過失は一切補償されません。

多くの場合、STPの加入には、費用対効果の面で明確なメリットがあります。特に、海上保険市場で引受キャパシティが大きく、保険料が低い場合や、財物保険市場で引受キャパシティが低下して保険料率が上昇中の場合にメリットが顕著です。

STPに加入することで、在庫が財物保険から切り離され、財物保険に求める補償限度額の合計を下げやすくなり、特に、巨額災害に見舞われやすい地域や高リスク地域における財物保険市場での選択肢が広がります。

輸送・保管に関する保険や財物保険への個別での加入と比較すると、STPへの加入が一貫して商品を補償できるだけでなく、サプライヤーや原産地から商品の最終目的地に至るまでサプライチェーン全体を横断して在庫リスクの管理が可能となります。

詳細については、こちらからお問い合わせください。

マーシュが選ばれている理由

マーシュは長年、サプライチェーン内の輸送実務やリスク軽減対策に携わってきた実績があります。各業界に精通した保険手配のスペシャリスト集団を擁しており、世界中の市場を対象に高度な専門性と強固な関係性を構築しています。そのため、貴社固有のビジネスニーズに即した最良のソリューションをオーダーメイドで手配することが可能です。

マーシュのスペシャリスト陣と連携することで、貴社が現在抱えるリスクプロファイルや潜在的なギャップを深く理解できるだけでなく、業界で今後起こる課題に備えて計画の見通しが立てやすくなるでしょう。

また、物流会社への代位求償や無保険時の損害賠償請求において頼れる第三者をお探しの場合、マーシュの社内リクレームチームがご支援することが可能です。

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