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プレスリリース

グローバル保険市場における企業向け保険料率は引き続き緩やかに上昇、2022年10-12月期の料率は4%上昇

東京 | 2023年2月28日

サイバー保険の保険料率は引き続き緩やかなペースで上昇、金融・プロフェッショナル分野の保険料率は2四半期連続で減少

保険仲介とリスクマネジメントの世界的なリーディングカンパニーMarsh (以下マーシュ) が発表したマーシュ・グローバル・インシュランス・インデックス日本語版によると、2022年10-12月期のグローバル保険市場における企業向け保険料率は4%の上昇となりました(4-6月期の9%上昇、7-9月期の6%上昇から低下)。これは、2021年1-3月期から始まった緩やかな増加傾向を継続するものです。21四半期連続の上昇にはなりましたが、2017年7-9月期以来2度目の減少となった金融・プロフェッショナル分野を除き、ほとんどの地域で保険料の上昇率は緩やかになりました。

役員賠償責任保険(D&O)を筆頭に、特定の金融・プロフェッショナル分野の保険料率が全体的に低下したため、ほとんどの地域で保険料の上昇率が緩やかもしくは、横ばいとなりました。米国の保険料率は3%の上昇となり(2022年7-9月期の5%に比べて低下)、英国の料率は4%の上昇となりました(7-9月期の7%に比べて低下)。パシフィック地域では5%、アジア地域では2%、欧州大陸地域では6%の料率上昇となり、いずれも7-9月期と同様となりました。ラテンアメリカ・カリブ海地域では7%の上昇となり、7-9月期の5%上昇を上回りました。

その他のトレンド

  • 2022年10-12月期のグローバルの財物保険料率は、7-9月期の6%上昇に対し平均7%上昇となり、賠償責任保険の料率は、7-9月期の4%上昇に対し平均3%の上昇となりました。
  • 2四半期連続で、金融・プロフェッショナル分野の保険料率が全体的に低下しました。米国、英国、オーストラリアのさらなる料率引き下げに牽引され、平均料率は7-9月期の 1%の低下に対し、10-12月期は 6%の低下となりました。
  • 世界的に見ると、サイバー保険の保険料率は、7-9月期の53%の上昇に対し、2022年第10-12月期は28%の上昇となりました。米国では7-9月に48%上昇に対して10-12月期は28%の上昇率、英国では66%に対して34%の上昇率となり、最大のサイバー保険市場である米国と英国の上昇率は、引き続き大幅に緩やかになりました。
  • 引き続きほとんどの地域で、インフレが資産の評価と保険金支払費用に与える懸念が、更改時における保険会社の焦点となりました。

本レポートについてマーシュ・スペシャルティ部門およびマーシュ・グローバル・プレースメント部門の統括責任者であるルーシー・クラーク は次のように述べています。「我々の顧客は厳しい2022年を経て、2023年も厳しい事業環境に直面することが予想されます。世界経済の減速に加え、継続的なインフレと地政学的緊張により、多くの顧客は大きな逆風に直面しています。財物保険に対する保険料は、2022年における高水準の損失、特にハリケーン・イアンに起因する損失の影響を受け厳しい状況が続いています。私たちは、市場から最良の結果を引き出すとともに、代替案やキャプティブ・ソリューションを含め、顧客のリスクを評価し、対処するためのあらゆる選択肢を検討しています。」

マーシュについて

マーシュマーシュ・マクレナン(NYSE: MMC)の一員であり、世界有数の保険仲介およびリスクアドバイザーです。マーシュ・マクレナンは、リスク、戦略および人的資本の分野における世界的リーディングカンパニーであり、マーシュガイ・カーペンターマーサーオリバー・ワイマンの4つのビジネスを通じ、世界130ヵ国以上においてクライアント企業にサービスを提供しています。マーシュ・マクレナンは、年間総収入230億ドル、総勢約85,000名以上のスタッフを擁し、未来への確かな視点を通じて、ビジネスを成功へと導くサポートをいたします。詳細については、marsh.comLinkedInX をご覧ください。

取材などのお問い合わせ

Yumiko Takada

高田 裕美子

バイスプレジデント マーケティング・アンド・コミュニケーションズ