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プレスリリース

アジア保険市場 2023年 第1四半期

東京 | 2023年6月1日

サイバー保険の保険料率の上昇は引き続き緩やか、金融・プロフェッショナル分野の保険料率は3四半期連続で低下、財物保険料率はほとんどの地域で上昇

保険仲介とリスクマネジメントの世界的なリーディングカンパニーMarsh (以下マーシュ) が発表したマーシュ・グローバル・インシュランス・インデックス日本語版によると、2023 年1-3月期のグローバル保険市場における企業向け保険料率は 4%の上昇となり、2022 年10-12月期からは横ばいで、22 四半期連続で保険料の上昇となりました。

金融・プロフェッショナル分野の保険料率の低下、およびサイバー保険市場の継続的な減速が、財物保険料率の上昇によって相殺されたため、ほとんどの地域では、2022 年10-12月期と比較して、保険料の上昇が小さな範囲にとどまりました。英国における保険料率の上昇は 3%(2022 年10-12月期の4%から低下)、欧州大陸では 5%(10-12月期の6%から低下)、アジアでは 1%(10-12月期の2%から低下)でした。米国では、保険料率の上昇が4%(10-12月期の3%から上昇)、パシフィック地域では7%(10-12月期の5%から上昇)、ラテンアメリカ・カリブ地域では8%(10-12月期の7%から上昇)でした。

その他のトレンド

  • 2023 年1-3月期の財物保険の保険料率は、ほとんどの地域で上昇し、特に米国における上昇率は、10-12月期の11%から17%のとなりました。グローバルの財物保険料率は2023年1-3月期の10%上昇に対して2022年10-12月期は平均7%の上昇、賠償責任保険料率は平均3%の上昇となり、10-12月期と同様でした。
  • 金融・プロフェッショナル分野の保険料率は、3 四半期連続で全体的に低下しました。米国と英国における料率のさらなる引き下げに牽引され、平均保険料率は10-12月期の6%低下に対し、1-3月期は5%低下となりました。
  • 世界的に見ると、サイバー保険の保険料率の上昇は引き続き緩やかで、2022年第4四半期の28%に対し、平均11%の上昇となりました。この傾向は特に最大のサイバー保険市場である米国と英国で顕著で、米国では10-12月期の28%に対し1-3月期は11%、英国では34%に対し1-3月期は10%の上昇となりました。。
  • 保険会社は引き続き、インフレによる資産の評価や保険金支払費用への懸念を注視しています。例えば、米国では当四半期、更改時の保険金額の総額は平均して9%上昇しました。

本報告書について、マーシュのマーシュ・スペシャリティ部門およびマーシュ・グローバル・プレースメント部門の統括責任者あるルーシー・クラークは、次のよう述べています。「役員賠償責任保険とサイバー保険の市況は顧客にとって追い風といえますが、財物保険では事故も継続して発生する中、再保険料と資本のコスト上昇、さらに特定の保険種目における不足が相まって、引き続き厳しい市場環境に直面しています。このような問題に取り組む顧客を支援するため、私たちは、最も必要とされる保険種目に新しい資本を導入する試みを継続しており、またキャプティブや代替資本市場といった選択肢を模索し続けています。」

マーシュについて

マーシュマーシュ・マクレナン(NYSE: MMC)の一員であり、世界有数の保険仲介およびリスクアドバイザーです。マーシュ・マクレナンは、リスク、戦略および人的資本の分野における世界的リーディングカンパニーであり、マーシュガイ・カーペンターマーサーオリバー・ワイマンの4つのビジネスを通じ、世界130ヵ国以上においてクライアント企業にサービスを提供しています。マーシュ・マクレナンは、年間総収入230億ドル、総勢約85,000名以上のスタッフを擁し、未来への確かな視点を通じて、ビジネスを成功へと導くサポートをいたします。詳細については、marsh.comLinkedInX をご覧ください。

取材などのお問い合わせ

Yumiko Takada

高田 裕美子

バイスプレジデント マーケティング・アンド・コミュニケーションズ